キャンプ中にヒグマと”出会わない為”に出来ること!【キャンプ中の危険】

キャンプ中にヒグマと"出会わない為"に出来ること!【キャンプ中の危険】

生息地域と特徴

北海道

ヒグマは北海道の約55%の地域に生息し、ホッキョクグマと並びクマ科では最大の体長を誇ります。オスの成獣は体長2.5~3mで体重は250~300kg、メスは体長1.8~2.5mで体重は100~300kgほどに成長し、サケやマス類を豊富に食べられる環境では特に大型になります。主に針葉樹林を中心とした森林地帯に生息します。

危険性

人間がヒグマの被害にあった事件としては「三毛別羆事件」「石狩沼田幌新事件」「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」が有名であるように、人間はヒグマに対してまったくの無力です。

最善の対策

最善の対応はヒグマと出会わないこと、ヒグマが出没する地域に行かないことです。

出会わないための対策

【人がいることをクマに知らせる】

クマとばったり鉢合わせてしまった場合、クマが驚いて咄嗟に人を襲うこともあります、鈴やラジオなどを持ち込みましょう。ただし、こちらからは周りの音を聞き取りづらくもなりますので同時に周囲への警戒も怠らないようにしましょう。

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【ヒグマが頻繁に利用する場所を避ける!】

3月

冬眠から目覚め活動を始めます、雪解けが早い場所、フキやセリの仲間の草が真っ先に生える場所をよく利用します。また冬を越せず自然死したシカが多いですのでその死体を捕食します、またヒグマは一度に食べきれないシカを保存食として土や木の葉の下に隠すこともあります、ヒグマは自分の所有物への執着心が非常に強いですのでシカの死体の近くには絶対に近づかないで下さい。

5~7月

ミズバショウを食べに水辺近くのミズバショウ群生地を利用します。また生まれたばかりのシカを食べに開けたササ地や草地などシカが出没する場所にクマも出没します。山菜取りに出かける際は十分に注意が必要です。

8~9月

アリを食べに開けた草原。道路沿い、登山道などアリが密集している場所に出没します。また高山植物の実(ハイマツ・ガンコウラン・コケモモ・オオバスノキ・クロウスゴなど)を食べるため、標高の高い場所にも出没します。

8月末~11月

川にサケマスが昇るため、それを狙って河口付近や下流域によく現れます。

9月~11月

森林にあるミズナラ・ヤマブドウ・サルナシなどを好んで食します。これらの実が多数なっている場所は注意が必要です。

【ヒグマを引き寄せない】

ゴミや食べ物を野外に放置しない

人の食べ物の味を覚えてしまうと学習し餌付いてしまいます。学習したヒグマは再びその食べ物を得るために人間が活動する場所に何度も近づき、やがて人間への警戒心が薄れれば人間がいても逃げずに、人を襲う可能性も高くなります。

ゴミや食べ物を野外に放置することで、人の食べ物を覚える第一歩目になってしまうので絶対に行わないでください。また、釣った魚の内蔵をその場に捨てたり、魚を干したりする行動もヒグマを引き寄せる要因になります。

調理・食事・食料の保存方法

調理や食事をテント内で行うことはやめましょう。匂いが残ったテントはクマを引き寄せることになります。調理や食事はテントから離れた場所(できれば100m以上離す)で行うことが理想的です。

調理や食事をテント内で行うことはやめましょう。匂いが残ったテントはクマを引き寄せることになります。調理や食事はテントから離れた場所(できれば100m以上離す)で行うことが理想的です。

食料の保存や食べ物の匂いがついた調理器具や食器、ゴミなどは、ビニール袋で密閉して木に吊るすか、フードコンテナの中に保管するようにしましょう。

知床連山縦走路のキャンプ指定地(羅臼平、三ッ峰、二ッ池、第一火口)には、フードロッカー(クマ対策食料保管庫)が設置されているので、食料などをビニールで密閉し、保管庫の中に入れましょう。他の人が利用できるように、なるべく小さくまとめましょう。また、立ち去るときは、ゴミなどを放置しないで下さい。

フードロッカー(クマ対策食料保管庫)

【ヒグマを刺激しない】

気配のする方に近づかない

大きな物音や茂みの中で大きな動物が動く気配などを感じた場合は、ヒグマが貴方に気づき隠れてやり過ごそうとしているかもしれませんので、近づいてヒグマを刺激しないようにしましょう。音が静まった地点から50m以上の場合は、手を叩いたり、穏やかに声をかけながら、すみやかに通り過ぎましょう。50m以内の場合は引き返したほうが賢明です。

犬を連れて行かない

嗅覚の鋭い犬は、クマに気づいて吠えてしまう可能性があります。吠えられたクマは怒って襲い掛かってしまう可能性もあります。ヒグマに対する訓練を受けていない犬をヒグマの生息地に連れて行くのは危険な場合があります。

自転車に乗る場合

見通しの悪いカーブの先にヒグマがいる可能性があります。自転車にある程度スピードがついていたらブレーキが間に合わず急接近してしまいますので自転車に乗る際は注意して下さい。もしヒグマと出会ってしまったら、すぐに自転車を止めて、ゆっくりと自電車を押しながらクマから離れて下さい。

ジョギングはしない方が良い

自転車同様の状況を発生させる可能性があります。大自然の新鮮な空気の中で体を動かしたい気持ちはわかりますが、ヒグマの生息地域ではジョギングは行わないほうが良さそうです。

まとめ

以上、【山キャンプ】ヒグマと出会わない為に出来ること!をお届けいたしました。次回はヒグマと出あってしまった場合の対処法をお届けいたします。

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