【海キャンプ】キャンプに行く前に覚えておいたほうが良い危険生物「ビーチ編」

【海キャンプ】キャンプに行く前に覚えておいたほうが良い危険生物「ビーチ編」

今回は海にキャンプに行った場合の危険生物とその応急処置についてご紹介したいと思います。

海の中だけでなく、ビーチのキャンプベース付近に危険生物が打ち上げられていることも少なくありません。

危険生物の毒は、死んだあとでも有効ですので絶対に触れないようにしましょう。また、見た目が綺麗な危険生物もいますので、目を離したすきに子供が触ってしまうケースもあります。

重篤化させないためには、応急処置を事前に把握しておくことが大切です。

カツオノエボシ

カツオノエボシ

生息地域と特徴

本州の太平洋側で多く見られる

大きさ約10cmほどで透き通った綺麗な藍色の浮き袋を持ち中には気体が詰まっている。触手は平均10mで長いものは50mにも達する。太平洋・大西洋・インド洋など広い地域に分布している。

海岸やビーチに打ち上げられたカツオノエボシでも絶対に触れてはいけません。触手には強力な毒を持っているため、刺されると電気が走ったような激痛と患部が炎症を起こし腫れあがり、痛みは数時間続きます。二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こしショック死する危険性もあります。刺された際は応急処置を行い速やかに医療機関を受診してください。

応急処置

海水で洗い流し(真水で洗い流すと浸透圧の差で刺胞の毒液が体内に流れ込みやすくなります)患部を45℃程度のお湯に浸すか、氷で冷やすかの二通り。また患部を洗い流す際はタオルやプラスチックボードなどを使い洗い流してください。こすると刺激で毒が余計に出てしまったり、こすった手も刺されます。

※クラゲによって同じ処置が効かなかったり逆効果になることもあるので何に刺されたのか見極めることが大切です。

ハブクラゲ

ハブクラゲ

生息地域と特徴

奄美大島~沖縄

沖縄の海洋生物の中でも最も被害が多い生き物です。傘の大きさは10~15cm程度で触手は1m以上になります。半透明で触手も長くなるため気づかないまま触ってしまうケースが多くあります。ビーチに打ち上げられていても絶対に触っては行けません。

ハブクラゲの毒は小魚などの獲物を一瞬で殺す力を持っていますので非常に強力です。人間がさされると、激痛が走りミミズ腫れを起こします。6時間ほど経過するとミミズ腫れが水疱に変わり、12時間後には壊死を引き起こします。重症になると意識不明・呼吸困難・心停止に至ることもあります。刺された際は応急処置を行い速やかに医療機関を受診してください。

応急処置

食酢をたっぷり触手を取り除き、氷や冷水で冷やして安静にしてください。絶対に患部をこすらないでください、こすると刺激で毒が余計に出てしまったり、こすった手も刺されます。

オニヒトデ

オニヒトデ
Unicode

生息地域と特徴

東京都-東京湾周辺、伊豆大島周辺以南

輻長約15-30 cm の大型のヒトデで、多数の腕を持ち全身が棘に覆われている。サンゴ礁に生息し、成体がサンゴも餌とする。主に南西諸島に生息しているが、黒潮を通じて北上し本州でも確認されている。浅瀬や波打ち際などで見かけても絶対に触らないでください。

オニヒトデの体表には多数の棘があり毒を持っている。人間がさされると毒素によって激しい痛みが走り、腫れは個人差がありすぐに腫れる人もいれば数日たってから腫れが出る人もいる。またアナフィラキシーによって重篤化することもあり、最悪死に至る。

応急処置

棘が刺さっている場合は刺をます抜き、ポイズンリムーバーを使用するか患部を圧迫しながら毒を体外に絞り出します。オニヒトデの毒は熱によって痛みを和らげることができるため45℃以下のお湯に30分~1時間ほどつけ速やかに医療機関を受診してください。

アンボイナガイ(イモガイ)

アンボイナガイ(イモガイ)

生息地域と特徴

伊豆半島以南

殻高10cm前後、大型個体は13cmほどになりイモガイ類の中でも大型種です。 歯舌はとよばれる器官が返しのついた針状になっておりこれを打ち込んで毒を注入します。潮干狩りができるような浅瀬にも生息しています、アンボイナガイ以外のイモガイ類もすべてに毒があるので綺麗な貝だからと言って触ることは絶対にしないでください。

毒性の強さはインドコブラの37倍、世界最強の毒蛇といわれるインランドタイパンの2倍と言われており血清もありません。刺された際の痛みは小さいですが、しばらくすると神経が麻痺します。応急処置をしないと20分ほどで喉の渇き・めまい・歩行困難・血圧低下・呼吸困難に陥り、重篤な場合は数時間で死に至ります。

沖縄では本種を「ハマナカー」と呼び、刺されると手当どころか「浜の半ば」あたりで死んでしまうことを意味しています。

応急処置

ポイズンリムーバーを使用するか患部を圧迫しながら毒を体外に絞り出します。そして刺された箇所より心臓に近い部分を布などで軽く縛り直ちに医療機関へ急行してください。

刺された際の対応法

ポイズンリムーバー

クラゲでは使用できませんが、オニヒトデやイモガイ類に刺された際、少しでも重篤化させないためにポイズンリムーバーを活用しましょう。蛇や蜂などの毒虫にも対応しています。

救急セット

また、キャンプでの危険はクラゲ・ヒトデ・イモガイ類だけではありません、不注意で切り傷を負うこともありますし、不慣れな山道で転んで骨折なんてこともありえますので、救急セットを常備することをオススメします。

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